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2010年12月31日金曜日

今年もありがとう

大荒れの大晦日です。京都は雪景色になりました。皆さんの所は大丈夫ですか? 

20日過ぎから大掃除、クリスマス会、忘年会、餅つき会と慌ただしい日々が経ちました。しらふで力を合わせること、疲れを癒すこと、楽しむことを「今日だけ」続けています。クリスマスからお正月は薬物依存症者にとっては、危険な時期です。電車に乗ればお酒の臭い、イルミネーション、楽しそうなカップル、家族連れの姿。忙しそうな世間の波に呑まれそうになります。そういう時こそ、自分を責めず、孤立せず、なかまの力を借りながら、「新しい生き方」を身体と心で体験して行きます。

今年もなかまが亡くなりました。新しいなかまが繋がり、出逢いがありました。悲しみ、苦しみ、楽しみ、喜び、色んな感情をなかまの中で経験します。「ダルクの扉」は開かれています。

皆さまのご支援、ご理解、ご協力の中、今年も大晦日を迎えることが出来ました。ありがとうございます。
お身体を大切に、良い新年をお迎え下さい。

                  京都ダルクスタッフ、利用者一同より

2010年12月16日木曜日

薬物乱用・依存防止のための学校講演事業の公募開始

薬物乱用・依存防止のための学校講演事業の公募を開始しました。
薬物乱用防止教育講師依頼の予算が無くご苦労をされている学校関係者の方にお使いいただけると幸いです。
より多くの学校に行かせていただくために一部謝金のご負担いただけると助かります。
一校3万円の予算で5校分の予算を確保できております。
詳しくは京都DARCにお問い合わせください。

京都DARC 075-645-7105

事業の目的

 「(薬物は)やったらダメ」と一方的に禁止するだけではなく、薬物依存症回復者の体験談を聞くことにより、青少年自身が、薬物使用に関して多角的に受け止め、薬物を使わない選択を、自己決定する機会を提供することを目的とする。

事業の概要

 この事業では、寄付が15万円集まる毎に、京都府内の中学・高校・専門学校に対して、HPやニュースレターを通じ「薬物乱用防止講演 講演先」を公募。先着順により、講演先を決定し、日程調整のうえ京都DARCの回復者スタッフを講師として派遣する。
 薬物使用を一方的に禁止するのではなく、薬物依存症回復者の体験談を聞き、生徒たちが、主体的に薬物使用について考える機会を提供する。この過程は、現在の社会を生き抜くために必要だと考えられる「様々な事柄を多角的にとらえ、主体的に考え、自己決定・行動していく力」を養う一助となることが期待できる。

事業の対象

 京都府内の中学・高校・専門学校の生徒、保護者及び教職員

実施する地域

 京都府内の中学・高校・専門学校

実施期間

2010年6月1日〜2012年3月31日


学校講演(地域創造基金)

2010年12月5日日曜日

京(みやこ)ふれあいアタック準優勝!!



風が吹いたり、雷が鳴ったり、気温が上がったり、体調管理、自己管理が大変です。12月になりました。早いですね。京都の紅葉も終りかけています。落ち葉の絨毯が、色とりどりに路を覆っています。

去る12月3日、西京極の京都市体育館にて、第6回”京(みやこ)ふれあいアタック”ソフトバレー大会が開催されました。’京都ダルク・ネクサス’チームとして参加しました。全14チーム、3ブロックに分かれ、予選リーグを行い、決勝で競います。応援者も含め、総勢27名で参加。選手宣誓は我がチームのメンバーです。緊張しながら「我々、選手一同はスポーツマンシップに則り、、、。」何故か笑いが出てしまいました。

初めは緊張と「我が我が」の薬物依存症者得意の性格が出て、1セットを取られましたが、段々と身体も解れ、チームワークも取り戻し、予選リーグを2勝し、決勝戦に進出することが出来ました。ホッ、、、。

観客席からの応援を受け、決勝は練習試合で負けているチームです。如何にも練習を重ね、この大会へ臨んだか判るくらい強そうです。序盤、いい試合を展開していましたが、流石に体力、精神力も限界。負けてしまいました。残念。

試合に出たなかまも応援していたなかまも、いい一日を過ごせました。いい汗を流し、大きな声を上げ、笑ったり、悔しがったり、、、。怪我がなかったのが一番のことですね。お疲れさまでした。

昔はダルクが市が開催する大会に出ることなんて考えもしませんでした。時間を掛けて、続けて行く中で声が掛かるようになって来ました。「参加出来ることに意義がある。」

2010年12月2日木曜日

11月の家族プログラム

すっかり木々も色づき、紅葉が美しい季節になりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 11月28日に、「家族プログラム」があり、18名のご家族の方がおみえになりました。11月のテーマは「薬物依存 ~回復」でした。まず「薬物依存症(以下、依存症)」がどのような特徴を持つ病気かを、簡単に全体で共有しました。それから、依存症からの回復について話をさせていただきました。依存症からの回復は、単に薬物を使わなくなるということではありません。依存症の進行過程で、薬物中心になってしまった生活スタイルや考え方、価値観などを修正することが必要になります。また、多くの薬物の問題を持っている人(以下、依存症者)が、薬物使用以前から抱えていると思われる完ぺき主義的思考パターンやトラウマなどの「生きにくさ」に、薬物以外の対処方法を身につけることも大切になります。このように「薬物を必要としない生き方」を作っていくことを、依存症からの回復といっています。

 ご家族の方が、依存症者を「見守る」ためには、依存症からの回復がどのようなことなのかを理解していることも重要です。また、ご家族の方が、自分が期待するペースでは回復していかない依存症者に抱く様々な感情を、自分のなかにためずに処理していくことも大切になります。

 家族プログラムでは、依存症者との関わりのなかでたまっていく感情を、参加者それぞれのペースで分かち合います。しかし、時間が限られているため、全ての参加者の方にお話ししていただくのは難しい面もあり、話し足りないこともあるかもしれません。また、あまりに自分のなかに様々な気持ちが蓄積されると、言葉にしていくこと自体が難しく感じることもあると思います。そのようなときは、自分1人でどうにかしようとせずに、個人カウンセリングをご利用いただければと思います(予約制、無料。お問い合わせは京都DARCまで)。

家族ケア(地域創造基金)

2010年12月1日水曜日

DVDビデオ ダルク 紹介


ダルク
Drug Addiction Rehabilitation Center
~薬物依存、そしてその回復とは~

私たちは薬物依存のことをどれだけ知っているだろうか…。

  なぜ彼らはクスリにはまったのか?
   クスリによって何を失ったのか?
    彼らが歩む回復への道のりとは?

PHP研究所DVD紹介ページ

監修者 [制作協力]近藤恒夫・日本ダルク本部
税込価格 36,750円
構成 DVD-VIDEO 1枚
収録時間 約100分

本DVDは、日本唯一の薬物依存症の民間リハビリ施設である「ダルク」を密着取材したドキュメンタリー作品です。
薬物依存からの回復を目指す人たちが共同生活をする、その日常をあるがままに写し取りながら、依存症当事者、回復を支援する「仲間」たち、関係者などへのインタビューを交えて、当事者の視点から薬物依存の実像に迫っていきます。


“薬物問題”が広く、深く、日本社会を覆っています。
しかし、薬物依存の現実については、あまりよく知られていないのが実情です。若者たちに蔓延する「DRUG=かっこいい」というイメージ。かたや、市民の間に根強い「依存症=危険な犯罪者」といったイメージ。そうした状況が、薬物依存症者の回復を阻み、予防対策を遅らせる原因となっているのではないでしょうか。

薬物依存の根底には、現代人の多くが抱える「生き辛さ」の問題があります。
一見、ドラッグのファッション性に憧れ、快楽に溺れているだけに見える依存症者ですが、社会にうまく適応できず、現実から逃避する手段として薬物に手を出してしまったといったケースが少なくありません。そして一度薬物依存になった人には完全治癒はなく、一生の問題として引き受けていかなければならないのです。

薬物の恐ろしさをどんな言葉で表現しても、残念ながら、人はクスリの誘惑から逃れることはできません。
本DVDは予防教育的な視点で制作されていますが、単に薬物の恐ろしさを強調するのではなく、依存症者の「生き方」に焦点を当て、「同じ過ちを犯さないために、いかに生きるか」をいうことを考えるきっかけを与えていきます。

新しい依存症のかたち「回復」 へのプログラム

ぜひ、読んでください。


新しい依存症のかたち
「回復」 へのプログラム
定価1,300 円(本体1,238 円)
ISBN978-4-7917-1220-5

『現代思想 2010年12月号』


【依存症という問い】
四十六年後の問題提起 / なだいなだ

【依存症サバイバル】
「生存戦略」 としての依存症 / 信田さよ子
薬物依存とトラウマ 女性の依存症者を中心に / 宮地尚子
痛みとアディクト / 熊谷晋一郎+綾屋紗月

【討議】
「回復」 につきあいつづける ダルクの度量 / 近藤恒夫+石塚伸一+重田園江

【依存のかたち】
自立と依存の境界侵犯 ポストアディクションの時代 / 挽地康彦
薬物依存とその精神をめぐって 処罰と治療とに響き合うもの / 佐藤哲彦
医療内アディクションと神経化学的自己 / 美馬達哉
依存から出発する正義と平等 キティ 『愛の労働あるいは依存とケアの正議論』 を読む / 牟田和恵
愛のキアスム 食の病と依存 / 野間俊一
マクドナルドにおける従業員たちの組織への密着 / エレーヌ・ヴェベール (訳=伊吹浩一)

【回復へのプログラム】
〈もう一つの知〉 アルコール依存症者たちの体験とスピリチュアリティ / 葛西賢太
ドラッグ・コート制度 / 尾田真言
同床異夢? 依存問題の当事者活動と援助職者の間で / 西村直之

【統制の論理】
主体なき責任の帰属 ドラッグ政策と診断室のカルテ / 山本奈生
日本のドラッグ政策とは何か? 刑罰を伴わない不可視な統制 / 本田宏治

【対策の功罪】
薬物乱用防止五か年戦略の成果と課題 医療化・福祉化の先にあるもの / 丸山泰弘
薬物依存症に対して社会は何ができるか / 村上友一

■研究手帖
  外骨(がいこつ)の白眼(しろめ) / 酒井隆史

■現代思想2010 総目次