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2012年2月23日木曜日

京都ダルクのお昼ご飯!!




京都では昨日から雨が降っています。気温は少し高めになっています。ダルクの前の桜の木を見ると、少し蕾が柔らかくなってきたように感じます。少しづつ季節が移ろいでいます。

今回はダルクの昼食風景をお届けしたいと思います。朝のミーティングの後、利用者がお金を集め、献立を考え、買い物に行きます。調理の上手いなかま、経験のあるなかまが中心になり、包丁の使い方などを新しいなかまに教えながら毎日、美味しいご飯を食べることが出来ています。昼食作りはダルクの大切なプログラムの一環です。

協力、分担して行うこと。テーブルを拭くこと、食器を拭くこと、食器を片づけることなど、今までは経験のない利用者もいます。スーパーに行ったり、金銭感覚を養ったりするのは、何れダルクを離れ、自立していく利用者にとっては、美味しく作ってくれたなかまに感謝し、分担して行うことはまさに、プログラムです。

   笠嶋 敏

2012年2月22日水曜日

伏見区民のつどい・2012に参加















2月20日(月)龍谷大学 深草キャンパスにて、京都市南部障害者地域自立支援協議会の主催で「障がい児者の地域生活支援を考える伏見区民のつどい・2012」が開催されました。深草キャンパスは京都ダルクから、徒歩5分のところにあるので、みんなで歩きながら参加することが出来ました。今回は「浦河べてるの家」(北海道浦河町にある精神障がい等を抱えた当事者の地域活動拠点で、~生活・働く場・ケア~の共同体という3つの性格を持っています。)の向谷地 生良さんと当事者の方たちの講演がありました。
メンバー同士で病気や共同生活についてのミーティングを重ね、自分の病気を自分で研究する「当事者研究」が盛んで、仲間や関係者と共に、自ら抱える生きづらさや、生活上の課題を「研究者」の視点から解き明かし、”自分の助け方”を見い出すという”生きること”と考えること”の研究活動の報告が行われています。当事者を交えた講演ではそれぞれの病気を受け入れ、自分たちでニックネームを作り、一緒に楽しく生きる術を教えてもらったような気がします。

ダルクのプログラムもミーティングを核とし、自分たちの正直な話しをし、回復と希望を分かち合うということでは、「当事者研究」と相通ずるものが有ると感じながら、聞くことが出来ました。

地域の活動報告として、京都ダルク施設長 加藤 武士からのお話しもありました。

   笠嶋 敏

2012年2月17日金曜日

ニューズレター送付作業!!










いつも京都ダルクのニューズレターをお読みいただきありがとうございます。皆さまのご支援、ご協力に感謝致します。

2ヵ月毎に大久保(たけちゃんご苦労様)が作成したニューズレターを利用者みんなで送付作業を行ないます。三つ折りするなかま、振り替え用紙を挟むなかま、別のパンフを入れるなかま、封筒に入れるなかま、糊付けするなかま、宛名シールを貼るなかま。これだけの作業があります。10人程で3時間くらいの時間をかけて、みんな作業に没頭してしまいます。真面目なので、、、。休憩を取りながら、音楽を聴きながら、協力して行ないます。感謝を込めて、心を込めて。単純作業ですが、自分たちには大事な時間です。椅子に座り集中してやること。協力してやること。みんな作業が終わると結構疲れています。ご苦労さまです。

2月号も皆さんのところにもうすぐ届きます。ご購読、宜しくお願い致します。

利用者から、いつも親御さんがブログを観てくれていて、「写真を見て、元気そうにしてるなぁ。」っていってもらいました。という話しがありました。嬉しい出来事です。これからも京都ダルクのなかまの活動をご報告させていただきます。

   笠嶋 敏

2012年2月14日火曜日

レクでボーリング!!



久々に雨が続きました。乾燥しているので、いい潤いかも知れません。自転車で行動する利用者にとっては大変ですけどね。インフルエンザA型、B型が流行っています。予防接種を受けていてもかかるらしいので、うがい、手洗いは欠かせません。

2月13日、恒例のボーリング大会が行なわれました。20代から50代、総勢20人でスタートです。5レーンに分かれストライクでガッツポーズのなかま、ガターでくやしがるなかま、みんな笑顔で楽しんでいます。進むにつれ、あちこちで歓声や笑いがおこります。自分は思うようにボールをコントロール出来ません。昔は出来たことが歳と共に、身体がいうことが効きません。受け入れ難い事実ですが、、、。着ぐるみを着て盛り上げるなかま、ハイタッチをするなかま。点数のもこだわりながら、みんなで楽しむことが出来ました。怪我もなく無事、終わることが出来ました。最高得点は175点を出したなかまです。おめでとう。

太鼓のゲームをしたり、卓球をしたり、空いた時間も楽しんでいました。送迎のバスの乗り、程好い疲れの中、ダルクに戻りました。お疲れさまでした。

戻ってからは、流行っているスクワットをみんなでやりました。

   笠嶋 敏

2012年2月10日金曜日

バザールカフェにて













京都は吹雪いたり、風が冷たかったり、本格的な冬がやって来ました。暦では「立春」が過ぎましたが、、、。

先日、ニュースで「去年の覚せい剤押収量が過去、最高」という紙面を見ました。単純に、よく捕まえたのか、使用する人が増えたのかわかりませんが。

寒い中、今週もバザールカフェに出掛けました。朝からお手伝いをしているなかまはテキパキと動いています。いい笑顔をしていました。打ち合わせを終え、今回は藤棚の支柱にする丸太、腐葉土、石灰、チューリップの球根を買いに行きました。藤棚の補修はかなり大変そうですよー。花壇作りは楽しいですね。ホームセンターには、春の花が並んでいました。チューリップの球根はそれぞれ好きな色を選びました。咲くのが楽しみです。

作業も終わり、サプライズがありました。朝からアルバイトしているなかまが、ケーキを作ってくれていました。ガトーショコラの美味しいものでした。バザールカフェの方がきれいに盛り付けしてくださり、ローソクまで立ててくれました。嬉しい出来事です。

人への思いやり、感謝、喜びの共有など、使っていた頃の自分たちには、忘れ去られた心でした。新しい人との繋がりを作るたねには、心と心の繋がりですね。

   笠嶋 敏

(問8-27) ダルク入寮者に対する保護の適用

生活保護運用事例集2006年(平成22年度修正版)
東京都福祉保健局生活福祉部保護課

(問8-27) ダルク入寮者に対する保護の適用
薬物依存症の被保護者がダルクに入寮した場合の保護の取扱いについて、示されたい。

ダルク入寮者に対しては、次のとおり取り扱う。
1 一般生活費については、施設所在地の級地を適用し、1 類、2 類及び住宅費(寮費等の名目で徴収される住宅費の実費を施設所在地の住宅扶助基準限度額の範囲内)を認定する。加算については、在宅者にかかる加算を認定する。
2 単身の者が従前の住居について、入寮中も従来どおり住宅費を支出しなければならない生活実態にある場合は、ダルクの住居費と従前の住宅費とを合算した額について、住宅扶助基準限度額の範囲内において認定することとして差し支えない。この場合の住宅扶助基準限度額は施設所在地の基準ではなく、従前の住居に適用される住宅扶助の基準とする。
この扱いは、入院患者に対する住宅基準の計上と同様、原則として入所予定期間が6か月未満の場合に適用できる。
3 出身世帯のある者が入寮した場合においては、入寮期間中は当該入寮者のみの基準を別途認定する。
4 入寮期間中に施設外のNA 等の活動に参加する場合は、別途移送費を計上できる。(局第 6-2-(7)-ア-(セ)-C)

以前、 2008年の生活保護手帳別冊問答集と表記しておりましたが上記事例集からの転記となります。
関係各位にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

2012年2月9日木曜日

DARSin沖縄セミナー&国際シンポジウム

DARSin沖縄セミナー&国際シンポジウム
チラシはリンクをクリックしてください。


第10回薬物依存症者回復支援セミナー
(主催:龍谷大学矯正・保護総合センター/協力:DARS、沖縄ダルクほか)
テーマ「処罰から治療へ、そして真の社会参加をめざして~沖縄ダルク18年のあゆみ~」
趣 旨:第10回セミナーのテーマは、処罰から治療へ、そして真の社会参加をめざして」です。日本の薬物対策は、長い間、厳しい処罰と威嚇に支配されてきました。しかし、ダルクの登場によって、薬物依存の治療は大きく変化しました。その中で、多くの回復者が、ダルクから巣立っていきました。沖縄ダルク18年の活動は、まさにこのような動きを反映しています。そして、いま、回復者たちは、真の社会参加を求めて、新たなスタートラインに立とうとしています。
 今回は、沖縄の薬物問題の来し方、行く末を医療、福祉、司法そして公共政策の観点から考えてみることにしたいと思います。

【国際シンポジウム】〔沖縄から東アジアへのメッセージ〕
「日本版ドラッグ・コートを越えて~処罰から治療へ、そして真の社会参加をめざして~」
〔Message from OKINAWA to East Asia〕
“Beyond Japanese Drug Court:
From Punishment to Treatment, and toward Recovery“

趣 旨:わたしたちの共同研究グループは、これまで、10数年余の間、さまざまな研究助成を受けて、日本における薬物対策の問題を分析・検討してきました。この3年間は、文部科学省科学研究費の助成を得て、「薬物依存症者回復のための総合的研究~ドラッグ・コート導入のアクションプラン~」(2009~11年度科学研究助成基盤研究(B))についての共同研究を実施してきました。
今回のシンポジウムのは、その総括にあたるもので、多くの方がたにわたしたちの研究成果を報告させていただきたいと思っています。

提 案:結論は、まず、薬物の使用や所持を処罰し、刑事司法の中で薬物依存からの回復を考えようとする「日本版ドラッグ・コート」のスキームには限界があるということです。そして、いまひとつ、薬物依存症からの回復は、ただ単に使用が止まっているということではなく、本当の意味での社会参加が実現するということだということです。

そのために、新たにわたしたちが目指そうとしているアプローチは、インジャリー・プリヴェンション(injury prevention)と呼ばれている政策構想であり、この考え方を日本、韓国、台湾、中国、フィリピンなどの東アジア地域に広め、ドラッグ・コートを越えた新たな薬物対策を構築していくことにあります。今回のシンポジウムでは、「ドラッグ・コートを越えて」をテーマに新たなスキームを提案したいと思っています。

なお、シンポジウムには、 OPEN SOCIETY INSTITUTE (OSI)・Global Drug Policy programの支援を受けています。

薬物を使わない新しい仲間をつくることが大切です。


厚生労働省「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」総合サイト
こころの健康や病気、支援やサービスに関するウェブサイト

ぜひご覧になってください。

薬物依存症の治療法の部分を転記させていただきました。

薬物依存を「治す」特効薬は、残念ながらいまだにありません。いったん異常となったA10神経系は、半永久的に元には戻らない可能性があるとされています。これは、慢性疾患としての糖尿病や高血圧症に近い状態だと考えられます。

糖尿病では、食事療法、薬物療法によって血糖のコントロールを維持することが治療です。薬物依存症の場合には、まず薬物の使用を断ち、その後は渇望に打ち勝ちながら、再使用しないように自己コントロールし続けることが治療となります。そのために実行すべきことは、それまでの薬物使用に関係していた状況(人間関係、場所、お金、感情、ストレスなど)を整理・清算し、薬物を使わない生活を持続させることです。
ただし、これらのことを一人で実行し続けることは、ほとんど不可能に近いとされています。持続させるためには、これらの整理・清算を、認知行動療法を取り入れた治療プログラムで体系的に習得させてくれる医療施設・相談所に通い続けるか、ダルク(Drug Addiction Rehabilitation Center)やNA(Narcotic Anonymous)などの自助活動に参加し続け、同時に、薬物を使わない新しい仲間をつくることが大切です。 「認知行動療法をひと通り受けたから、もう大丈夫」「何回通ったから、もういい」ということではありません。参加し続けることが、糖尿病治療のためのインスリン治療を続けることと同じなのだと考える必要があります。
A10神経系を「治す」ことは不可能かもしれません。しかし、社会生活上まったく問題のない「回復者」になることはできます。禁煙者がそうです。「回復」のためには、「回復者」を知ることが力になります。